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家づくりコラム
2017.02.21

材木にもランク付けがある

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

木材

構造材のランク

当たり前ですが、木造住宅と言えば、構造材(土台、柱、梁等)は全て木、それ以外の部分もほとんどが木を組み合わせて出来ています。
構造体について、例えば柱に使う材木(ヒノキ、スギ等)は、木の節が適度にあるほうが強度があり、節のない材木ほど強度は低くなる傾向があります。逆に価格は、節の多いほど安く、節のないものは高くなります。

もう一つは、集成材と言われている構造材がありますが、一本の原木から柱や土台をカットして余った材木の小片を、接着剤でつなぎ合わせて土台、柱、梁を作っている材木です。構造用集成材と言われています。
一般的に構造用集成材は、強度(荷重を支える力)が高いと言われていますが、近年接着剤の接着力、耐用年数、シックハウスの影響はどうなんだろう?と感じる部分も出てきます。

束ねているテープの色で解る

構造材以外の材木は、床、壁、天井、窓、階段等を支えるために組む下地材がありますが、これもランク付けされていて、車でいえばレクサスからカローラまでの車種をランク付けしているのと一緒です。
これは、日本全国で木を伐採して材木を製材するわけですが、地域の気候風土によりいろいろな性質の木が製材されます。

上位ランクの物は、束ねている梱包から取り出してもほとんどねじれたり、反ったりという現象が起きませんが、下位ランクの材木になると、束ねているテープをとった瞬間弓なりに反ったりねじれたりし始めます。このランク付けは、材木を束ねているテープの色で区別しています。

現場では、そんな粗悪な曲がりくねった材木を釘・ビスや接着剤で無理やり取り付けていますから、完成して1年程してくると、床なりがしたり、ドアが閉まらなくなったり壁と天井の間に隙間ができたり壁紙の継ぎ目が大きく開いて割れてきたリ等々、いろいろな不具合が目立ってきます。
でも、これは完成した建物を見ても隠れてしまっているので分からないのです。

Passive
House

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