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家づくりコラム
2018.11.12

家の断熱性能はどこで見分けるか?

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

近年ゼロエネルギー住宅や認定低炭素住宅で家を建てる方が多くなってきました。2020年からはある程度の断熱性能をがある家でないと建てられなくなります。家づくりを検討中の方は、どこかのセミナーに行って一度はお話を聞いたととがあるのではないでしょうか ? そもそも断熱材の役割は、夏の外気の熱や、冬の冷気を室内に伝えない事で、それにより室内環境を夏涼しく冬暖かく過ごす事です。 住宅では大きく分けて次のような断熱材が出回っています。 ①グラスウール(ガラス繊維)を素材とした綿状(板状のものもある)の断熱材 ②ポリスチレンフォームやフェノールフォームの素材でつくった板状の断熱材 ③現場吹付け発泡硬質ウレタン断熱材 ④セルロースファイバーのような壁体内に吹き込んでつくる断熱材 では断熱材の性能はどう判断すればよいのか? ①グラスウール断熱材は昔からある素材で、ほとんどの住宅はこれを使っていました。近年断熱性能の優れた商品も出てきています。また、湿気や雨もり時に断熱材が濡れて水分を含み断熱性能が低下するような事が言われていますが、最近のグラスウール素材はかなり改良されていて、水が中に浸透しないような商品が作られています。 ②ポリスチレンフォームやフェノールフォーム素材の断熱材は、比較的断熱性能の良い商品が多いですが、壁体内断熱の場合、職人が現場の寸法に合わせて切断したりする場合があるため、施工精度の面でやや難があります。この断熱材は主に外断熱を施工する場合に使われることが多いです。 ③現場でウレタン素材の液体を壁体内に吹付け、膨張(約100倍)する性質を利用して断熱材として使用。吹付け⇒膨張させることにより、断熱性能を低下させる隙間が出来ない為、本来の性能値を確保しやすい反面、施工する職人の腕によるところが大きい。 ④壁体内の空間に隙間なく断熱素材を吹き込む施工方法。壁体内に空気層(空気のたまり場所)がなく、素材の性能値に近い値がでる。③と同じように施工する職人の腕によるところが大きい。 家づくりを考える時断熱性能の良い家を造り、光熱費の削減をしたいと誰もが考えます。そういう家を造るにはどんな断熱材を使ったらよいか? 悩むところですね。 断熱材の性能レベルを表すものとして、熱伝導率 熱抵抗値という数値があります。 熱伝導率:素材の熱の伝わりやすさを表します。数値が高いほど熱を伝えやすいので断熱性能は低 くなります。 熱抵抗値:素材の熱の伝わりにくさを表します。数値が高いほど熱を伝えにくいので断熱性能は高 くなります。 一般論としては、同一製品であれば厚みが厚いほど断熱性能は良くなりますが、異種製品どうしを比べた場合、必ずしも厚い方が断熱性能が良いとは限りません。ですから熱伝導率や熱抵抗値で比較します(グラスウールなどは密度で比較する場合もあります)。 現在色々な素材の断熱材が出回っていますが、断熱性能の良い素材を使う事は勿論ですが、一番肝心な事は実際それを施工する職人の腕だと言って過言ではありません。いい仕事をする工務店の職人かどうかを見極めて家づくりを始めてください。

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