2024.10.26
パッシブデザインの電気代は本当に安くなるのか?電気使用量結果編(埼玉県日高市G様邸 途中経過)
この記事を書いた人
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家
建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。
今回は、だれもが気になる電気代の結果をお話いたします。
今回のお宅埼玉県日高市G様の生活スタイルとしては、以下のようになります。
1.リ〇〇イの ECO ONE というハイブリッド給湯機(エコキュートとガス給湯機を合わせたような給湯機)
2.キッチンの調理はガスコンロ仕様 ガスは都市ガスを使用(奥様がお料理好きのため、ガスコンロ仕様がご希望)
3.電力自由化により新電力会社あ〇〇でんきを採用(基本料金0円で、一律で電気代26円/kwh)
4.太陽光発電パネルを5.2KW搭載
5.冷房用エアコンは、小屋裏にエアコン専用収納庫を造り、市販品10畳用エアコンを設置
6.ご夫婦の出勤および在宅形態の情報は防犯上のため非公開
以上のような条件下での電気代の結果ですが、もちろんお施主様も節電には非常に関心があり、訪問時も照明器具の点灯やエアコンの稼働には気を使われているという印象で、節電意識がものすごく高かったです。
下の電気代は、奥様より直接お聞きした額です。
電気料金 6/1~6/30 4,170円(太陽光発電の余剰電力の自家消費を考慮)160KW使用
7/1~7/31 4,602円(同上) 175KW使用
売電金額 6/20~7/31 7,139円
7/1~7/31 7,468円
ガス金額 6/1~6/30 1,562円
7/1~7/31 1,558円
※ガス料金に関してはこんなに安いのがちょっとびっくりでした。奥様もビックリされていて、『何か間違っているのでは?』それとも『私の節電努力の効果なのか?』と言われていました。笑
今はペーパーレスの時代なので、請求書や領収書がすべてスマホで完結してしまうので、ペーパーベースでの資料を載せられませんが、直接聞いた金額を載せましたので、間違いはないと思います。(次回はお施主様にお願いして 、使用量および電気料金が出ているスマホの画像をアップしてみたいと思います)
以上のエネルギー消費の支払金額収支をまとめると、
6月分 4,170円-7,139円+1,562円=▲1,407円
7月分 4,602円-7,468円+1,558円=▲1,308円
今年4月に入居してますが、電力会社側が太陽光パネルの売電の受け入れ状態が機能しておらず、売電価格の4~5月のデータがないので、まだ2か月分のデータしかありませんが、2か月分だけを見ても、光熱費(調理含む)はマイナスという結果になりました。
市販エアコン一台で24時間稼働の全館空調システムなのに、エネルギー収支がマイナス。これにはお客様も大満足です!! この先もデータ収集にご協力いただけるという事ですので、1年を通しての電気使用量のデータを収集してみたいと思います。