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家づくりコラム
2022.06.07

成功する二世帯住宅の間取り!

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

近頃は二世帯住宅を積極的に考える若年層の方々も増えてきました。理由は、

① 既にご両親が住んでいる所がある場合、そこを建て替えれば土地を共有させてもらえる事ができるので、土地購入代金を建築費にまわせる。

② 若夫婦世帯に小さな子供がいる場合、両親に一時的に子供の面倒を見てもらうことが出来るので、ご夫婦(特に奥様)の自由な時間が作りやすい。

③ 三世代間のコミニュケーションが取りやすく、子供の小さい頃から祖父母との関係が作りやすく、子供の成長には良い環境づくりがしやすい。

等々メリットはたくさんありますが、逆にデメリットはないのでしょうか?

① 生活スタイルの違う2組の家族が一つ屋根の下で暮らすので、相手方の生活習慣が気になるし、それがストレスの要因になる事も考えられる。

② 大きな建物になるので、建築費の増大になる。

③ 二世帯住宅のタイプにもよるが、お互いにお友達や知り合いを自宅に呼んでパーティ等のイベントをしずらくなる。

では、二世帯住宅の間取タイプとはどのようなものがあるのでしょうか?大きく分けて次の3タイプになります。

①完全分離型:一つ屋根の下で全ての空間が2組づつあるタイプ。

特徴としては、                              居室は勿論ですが、玄関・キッチン・浴室・洗面・トイレ等も2づつ設置するためそれなりのスペースが必要となるので建築費用も増大します。ただ、完全に生活空間が分けられるので各家族のプライバシーはきちんと確保出来ます。緊急時や困った時はすぐ隣にいるのでお互いに助けを求めることがすぐにでき、また必要な時にコミニュケーションを取り合う事が可能なのでストレスの軽減になります。 水道光熱費も各世帯でそれぞれ把握できるようにすることは可能なのでトラブルがありません。

②部分共用型:居室は分離、玄関、水回り(キッチン・浴室・洗面・トイレ)スペースを共用するタイル。

特徴としては、                             一般的に水回りの設備を両世帯で共有するため、近い距離で生活空間を適度に分けているので、プライバシーを確保しながら程よい距離感を保てます。各世帯によって生活スタイルが異なる場合でも、このタイプなら他の世帯に遠慮せず、それまで通りの暮らし方の維持が可能です。 最近、キッチンスペースは食生活の違いや食事時間帯のずれにより分離する事が増えてきました。 一部の設備を共有するぶん、完全分離型と比較すれば建築費用を安く抑えられます。ただ世帯ごとにどの程度の光熱費がかかっているか把握しにくいので、どのような割合で費用を負担するかについては、相談しておく必要があります。                  

③完全同居型:水回りの設備をすべて共用するタイプ

特徴としては、                              完全同居型では生活に必要な設備をすべて共有するため、費用を安く抑えられます。間取りが一般的な住宅とほとんど変わらないため、将来的に一世帯になったときもそのまま住み続けられます。また両世帯の距離が近く、いつでも様子が分かるため何かと安心です。しかし両世帯が同じ空間で生活するため、人によってはプライバシーを確保しにくいと感じる。また、生活に必要な設備のすべてを共有しているため、世帯別の光熱費を把握するのが困難。光熱費の費用負担について揉める可能性もあり、相談しておく必要があります。

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