2024.10.26
【パッシブデザインふじみ野】完成編
この記事を書いた人
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家
建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。
全館空調の家がようやく完成になりました。陽当たり環境はそれほど良いという土地ではありませんが、1年を通してそれなりの性能を発揮してくれると思います。
内装デザインを表現すると、『白と黒のコントラストに木目が映える空間』そんな感じです。
今回たてたお家の使用材料や性能値です。
【断熱仕様】屋根:硬質ウレタン吹付断熱 外壁:ダブル断熱(充填断熱+外張断熱) 床(基礎):基礎断熱
【サッシ】樹脂サッシ YKK ap APW330/331 Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入) 南側サッシ:電動シャッター又は日除けアウターシェード
【玄関ドア】高断熱ドア YKK ap イノベストD50
【換気設備】:第1種換気システム(ローヤル電機)
【空調設備】市販エアコン2台(リビング1台、小屋裏1台)
【仕上材】床:無垢床フローリング(チーク) 壁:漆喰塗壁 天井:塗装仕上
【外壁仕上】窯業系サイディング張り(KMEW光セラ18mm)
【室内木製建具】ウッドワン無垢ドア
【断熱・気密性能】熱貫流率UA値:0.24 相当隙間面積C値:0.2
ホーローで有名な、某キッチンメーカーのシステムキッチンですが、以前はホーローというと加工の自由度が低く、一昔前のデザインという印象があり、おしゃれを求めるお客様にはなかなか採用してもらえないというイメージが強かったのですが、最近は結構自由度も広がってきて、おしゃれなデザインのキッチンも出てきました。
キッチンの照明は、極力照明器具の存在感がなくなるように、間接照明用のLEDライン照明を天井に埋め込んですっきり天井にしました。埋め込むことにより、食器棚等の扉と緩衝しないのでいいかも。これ1本と流し台上にダウンライト(又はペンダント)を2灯付ければ、明るさは十分取れます。
階段と吹抜けスペースの天井は、レッドシダーの無垢板(自然塗料塗)張り、木の存在感がしつこくならないように、階段と吹抜けスペースのみにしました。天井のルーバーは、この上にある小屋裏エアコン室より出てくる冷気をルーバーから強制的に出し、シーリングファンで1階のLDKへ送るための物です。
2階各居室にルーバーがついてます
1階床には、このようなルーバーがあちこちに設置してあります。これは冬季に部屋の暖かくなった空気を床下に送り込むための開閉ルーバーです。それにより床下の温度とお部屋の温度との差を最小限にする事が目的です。暖房期間は24時間暖かい空気を強制的に送り込んでいるので、床下でも18℃前後の温度を保ちます。
今回採用したのがアルミ巾木、巾木とは床と壁の接合部分に入れる高さ5~6cm程度の木製の部材です。壁と床を直接つけると後々そこに隙間がすいたりするのを防ぐ部材で、掃除機をかけるときに壁に直接ぶつからないようにする効果もあります。そんな巾木を今回はアルミ製の巾木にしてみました。部材の大きさ(高さ)は2.5cmで、半分以下の大きさ、存在感をなくしてくれて、壁と床の接合部がすっきりしました。ただ、標準色が黒とシルバー色しかなくシルバー色を採用、白色があれば、なお存在感を消すことが出来たかな?と思います。
最近よく見かける洗面カウンター前にタイル貼り