2024.10.26
38℃以上の猛暑でも室内温度 27℃を保つ環境の仕組みとは?
この記事を書いた人
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家
建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。
今日は2024年7月29日AM7:00、天気予報では、今日の最高気温が39℃予想が出ています。毎日猛暑日が続いていて、暑さ疲れというか、この暑さもうたくさんですよね。
そんな連日猛暑の中、家の中は快適に暮らせるパッシブ仕様の家づくりを目標にしている弊社としては、こんなお家を建ててもらいたいと思っています。
ただ、ほとんどのハウスメーカーや大手ビルダー会社は、夏涼しく冬温かい「高気密高断熱の家」というだけ、少し細かい説明がされてはいても、UA値=0.46 C値=0.5というような数値を表示してあるだけで、「実際住んでみての温度感覚はどうなの?」「実際の光熱費はどのくらい?」と言われてしまうと答えようがなくなってしまいます。一口に「高気密高断熱」と言っても実感がわきませんよね。暑がりな人、エアコンの風が直接当たると体調を崩す人、寒がりな人、人によって同じ室温でも肌で感じる感覚はそれぞれ違います
そこで実際の家づくりの室内温度はどうなのか?
猛暑でも寒い冬でも快適に過ごせるのか?
夏なら室内温度は何度くらい?冬なら何度くらいが保てるのか?
という視点に立ち、実際建てたお宅の1年間のデータを測定しています。
現在測定中のお宅は2024年4月にお引き渡しをして、5月から測定をスタートさせたので、まだまだデータ収集は、本格的な夏を迎えてのデータがありませんが、参考になれば幸いです。
【測定カ所】玄関、リビング、トイレ、2階吹抜け廊下、2階洋室(東向き)、2階洋室(西向き)、1階床下の7カ所に測定機械を置き30分毎に温度・湿度を測定しています。
特に夏は蒸し暑くて長くいると汗がジワーっとにじみ出てくる不快な場所のトイレや玄関に設置しているのが特徴です。
・365日24時間、30分ごとの室内温度を測定
・365日24時間、30分ごとに室内湿度を測定
・365日24時間、30分ごとに露点温度を測定