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家づくりコラム
2020.06.08

冬の結露と夏の結露①

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

実は結露には冬型結露と夏型結露と2つの結露現象があります。一般的に言われているのが冬型結露の場合が多いと思います。冬になると窓ガラスやサッシのフレームに水滴がつく現象です。

冬になると窓が水滴がしたたり落ちるようにビショビショに濡れ、押入の中や部屋の隅にある家具と壁の隙間等に結露が発生しカビやダニが繁殖するという事態に悩まされます。

弊社では最近樹脂サッシを導入し窓の結露はほとんど解消されました。冬の押入の中も温度差による結露が発生しやすい場所でもあります。そのことを検討した結果、弊社では押入の壁・天井の仕上げに、吸放湿性のある仕上げ材を採用しています。素材は石膏からできていますが、約1畳分の押入に使用した場合、500mlペットボトル約3本分に相当する湿気の量を吸湿してくれるのだそうです。しかもホルムアルデヒドの吸収分解の効果もある素材です。

弊社では樹脂サッシ、押入れ調湿仕上げ材、それともう一つ、部屋の壁の仕上げに漆喰を使っています。ただ冬の空気の乾燥も気を付けなければいけない事となります。適度な加湿も重要ポイント。ただ過剰に加湿するのはかえって結露を発生させる要因になるので注意が必要です。

季節は夏に変わりますが、夏の結露もあるんですよ。一般的には冬結露は室内側の壁やサッシの表面に発生するのに対して、夏結露は外壁の壁体内に発生します。壁の中なので結露が発生していても気が付かない事がほとんど、気づいたときには土台や柱等の構造体がかなり痛んでしまって、取り返しのつかない状態になっている事もあります。

では夏結露の対策はどうすればよいか?これは次回ブログにて書きたいと思います。

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