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注文住宅
2024.06.16

【サンエム建設VSハウスメーカー】全館空調のしくみの違い

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

超高気密高断熱の家が出来ると、当然室内環境も快適な空間にしたくなります。というかエアコン1台で全館空調が可能になります。

【サンエム建設の全館空調】

市販のルームエアコンを暖房用1台、冷房用1台を設置することにより、1年を通して快適な環境を創る。そのエアコンの設置場所は、LDKと2階天井裏の小屋裏室につけます。LDKには暖房用エアコンを、小屋裏には冷房用エアコンをつけ、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する特性をうまく利用しています。図で示すとこんな感じに・・・

暖房期のエアコンの仕組み

暖房期の図には書かれておりませんが、1階床に数カ所ルーバーが設置してあり、1階空間の空気が床下に少しづつ流れ込むようになっており、極力同じ温度空間にするような工夫がしてありますので、1階居室との温度差が1~1.5℃程度しかありません。ですから真冬でも1階のどこにいても床が冷たくならず、裸足で過ごすことが出来ますし、床暖房(温水式、電気式)などの暖房設備は不要です。床暖房は意外と設備投資がかかり、ランニングコストもそれなりにかかります。ある大手ハウスメーカーでは、1階床ほぼ全面に床暖房を標準仕様で入れているようですが、それはそれで結構電気代がかかりそうです。

冷房期のエアコンの仕組み

この仕組みの特徴は、外皮(外壁・開口部等)の断熱性能を超高断熱仕様に高めて上げ、外気の温度に左右されない室内環境を造りだすことが基本となります。それにより少しの暖房・冷房エネルギーにより快適な室内環境を保つことが出来ます。

弊社の全館空調の一番のメリットは、将来エアコンが故障して交換時期がやってきたとしても、市販されているルームエアコンですから、家電量販店でも取替え可能ですし、電気工事店でも可能です。2台付けているエアコンの1台が故障して交換しなければいけなくなった時でも、もう1台を応急処置として稼働させることもできるわけです。夏の猛暑の中でのエアコンなしの生活は耐えられませんね。

暖房・冷房どちらにしても、外皮(屋根・外壁・窓・床等)の断熱性能(UA値)や建物全体の気密性能が影響する建物となるので、最低でもUA値は0.3以下、C値は0.5以下の性能値が条件となるかもしれません(断熱性能区分6地域)。

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