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高気密&高断熱
2021.12.13

引違いサッシを使うと気密性能は落ちるのか?(東京都清瀬市)

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

清瀬市のN様邸気密測定を行いました。

気密測定の仕方ですが、住宅1邸に対してどのくらいの隙間があるのか測定をしますが、隙間以外の機械的に開けた穴等は除きます。つまりレンジフード、換気扇、吸気口、排気口等の壁を貫通している穴は塞ぎます。

いざ、測定!

レンジフードの排気口から空気の流入がないようにビニールシートで塞ぎます
24時間換気の給気口からの空気の流入がないように塞ぎます
天井の排気口から空気の流入がないように塞ぎます

そして専用測定機器にて気密を測定します。気密測定は数回繰り返し測定をして測定値に極端な数値が突出してでていないかを確認します。

そして、東京都清瀬市N様宅の出た結果は、C値=0.28でした

今まで、何十回と気密性能の測定をしてきた結果のポイントをお話ししますと、

①よく引違いサッシを使うと気密性能が落ちるといわれているが、性能の良いドア、サッシを使うと、引違いサッシを3~4か所使ってもほとんど変わらない。しかし上げ下げサッシは気密性能が低いので多用は厳禁。(この気密測定した住宅は掃出し用の引違いサッシを3か所使っています)

②浴室(ユニットバス)回りは、空気の流入がしやすい空間なので、注意して施工する必要がある。

③外壁側部の壁は断熱材の効果で空気の流入が抑えられるが、間仕切り壁部は、コンセントやスイッチ回りの施工を注意して行う。

④電気分電盤の裏は、屋内すべての配線、配管が集中して分電盤につながっているところで、壁に大きな貫通穴をあけやすく、しかも仕上がると分電盤本体で見えなくなるので、要チェックポイント

⑤外張り断熱の方がより気密性を高めることが出来るが、気密性だけを求めるための施工であれば、費用対効果は検討要

⑥壁下地の石膏ボードを各階床から梁・桁まで張り上げると機密性能が向上する。(石膏ボードを床から天井までしか張らない会社もあるので注意)

⑦C値=0.3以下になってくると、体感的に差は感じづらくなってくる。(例えば0.3と0.2では体感的に差は感じられない)

⑧工務店、ハウスメーカーに、建てている住宅のC値を聞いて、即答できる会社は、常に気密測定をして性能確認をしている会社である。

結論は、引違いサッシを使っているから気密性能が落ちるというそれだけの理由ではなく、その他にも落ちる原因があるという事です。

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