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家づくりコラム
2018.02.10

40坪の家を14帖用エアコン1台で全館暖冷房!?③

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

断熱・気密性能で一番熱の出入りが多い場所は開口部(窓や玄関ドア・勝手口など)で、全体の熱の出入りの60%前後の熱が逃げたり入ってきたリしています。これをいかに少なくするかが断熱性能を上げる方法の一つとなります。 10年ほど前は、一部でしか使用されなかった窓のペアガラスが、今はほとんどの住宅に使われています。ペアガラスの中でも性能の良いLOW-Eガラスという商品が出てきましたし、ペアガラスの中にガスを注入してもっと性能の良いペアガラスも少しづつ市場に出てきているみたいです。そしてペアガラスではなくガラスが3枚(トリプルガラス)、5枚ガラスでできたサッシも出てきています。5枚ガラスサッシなるものは、北海道の極寒地にすむ方にとってはとても嬉しい商品だと思いますが、ある意味メーカーの断熱性能競争で出来た商品ともいえるのではないかと思います。なんかすごく重たそうですね。 一方高気密・高断熱性能の先進国ドイツではどうでしょうか? ドイツは気候的にはおよそ北海道ぐらいの寒さの国ですが、家の断熱性能は日本の性能の30年先を行く高気密、高断熱の国です。やはり国の気密・断熱政策の取り組み方が違うのかと感じます。 ドイツと日本のサッシの違い ① 日本はサッシのフレームがアルミ製の商品が多く使われている。          ② ドイツは樹脂製サッシ・木製サッシが多く使われている。              ③ 日本はペアガラスが主流であるが、ドイツはトリプルガラスが普通に使わてれいる。 しかし、一つだけ日本特有のサッシが存在します。それは引違いサッシです。日本人は引戸を好む国民です。それは狭い敷地に家をいっぱいに建てるので、お隣の敷地まであまり距離がない(これは首都圏の一般的なお家を想定)ので引違いがすごく使いやすく便利なのです。ただこの引違いサッシはフレームが樹脂製サッシはありますが、トリプルガラスを組み込んだ樹脂サッシがないのです。サッシを開閉するときに重たくなり使いづらく、また気密性も取れなくなるのでメーカーも作っていないようです。 日本では、ペアガラスを組み込んだ樹脂製サッシで、トリプルガラス程度の性能値が出るサッシが作れない限り、ドイツの気密・断熱性能値に近づく事は、そう簡単ではないような気がします。    

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